今月の法話

秋彼岸/お供物の件


お彼岸(ひがん)とは、仏教用語では、サンスクリット語で「波羅蜜多」を訳した「到彼岸」から出た言葉です。我々が暮らすこの世「此岸(しがん)」に対し、向こう岸の世界、迷いがなく、生死を超越した悟りの境地に到達するという意味です。


お彼岸の期間は、迷いのないあちらの世界へ生まれ変わりたいと願い、六波羅蜜(ろっぱらみつ)と呼ばれる、布施(ふせ)、持戒(じかい)、忍辱(にんにく)、精進(しょうじん)、禅定(ぜんじょう)、智慧(ちえ)という正しい六つの行いを実践する時とされています。


お盆が「ご先祖様の霊がこの世に戻ってくる期間」であるのに対し、お彼岸は「この世からあの世(浄土)へ近づくために、我々が修行をする期間」です。その具体的な修行のひとつが、「お墓参りをしてご先祖様を供養する」といく所作となります。


昨日(9月20日)より秋彼岸の時期となっておりますが、18日、19日に一足早くお墓参りを済ませたお檀家さんも多く、すでに墓所は色とりどりの供花で飾られております。今週末までお彼岸の期間ですので、ご都合の良い日にお運びいただければと存じます。


なお、ご墓参の折に本堂にお供えいただきますお菓子類に関しましては、檀信徒様の接客に使用させていただくのみならず、NPO法人「おてらおやつクラブ」を通しまして、県内の子ども食堂にも送付させていただいております。微力ではありますが、社会から「食の貧困」「満足に食べられないお子さんたち」を少しでも減らすべく、努力してまいります。ご理解、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。


 


 


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