今月の法話

辰年の年頭に


謹んで新年のご挨拶を申し上げます。


新年より能登半島地震が発生し、羽田空港では旅客機が海上保安庁の飛行機と衝突、炎上するなど、とても「おめでとうございます」などと申し上げることのできないお正月となりました。お亡くなりになった方のご冥福を祈るとともに、被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。


能登半島地震につきまして、現地の被災や避難所の状況がある程度明らかになった時点で、拙寺としてもしかるべき方法で支援を行う予定です。物資もしくは支援金を送る方法になると思いますが、檀信徒の皆様の中で、お寺を通して現地の支援をしたいという方がおられましたら、電話等でお尋ねいただけますと幸甚です。


なお、昨年暮れに檀信徒の皆様にお知らせしたとおり、拙寺では今年、3年ぶりに新年祈祷会・懇親会を開催いたします。日時はお葉書に記載しております。すでに多くの皆様からご出席のお返事をいただいております。豪華賞品が当たるゲームも準備しておりますので、ご家族でご参加ください。


さて、今年は辰年。辰年生まれの方の守り本尊は「普賢菩薩」です。


普賢菩薩は、釈迦如来の慈悲行を象徴する仏として、智恵を受けもつ文殊菩薩とともに釈迦如来の脇侍として配されることの多い仏です。また単独で祀られる像には、合掌して白象に乗る姿で表される像を多く見ることができます。


そして思想的には、普賢菩薩は、六波羅蜜(菩薩の修すべき六種の行)のうち、心の安定を修する行、すなわち禅定をつかさどる仏であるとされます。
六波羅蜜とは
布施(人に対して親切にする)
持戒(戒めを守る)
忍辱(耐え忍ぶ)
精進(努力する)
禅定(集中する)
智慧(修養する)
という修行です。
このうちの五番目の行いが禅定なわけです。
具体的には「こころを一点に集中し、雑念を退け対象を観察し、思索すること」です。このような世相であるからこそ、被災地の方に思いを巡らしながらも気持ちを落ち着け、自分の心の中を観察する。すきま時間を利用して、そんな試みをしてみてください。YOUTUBE等の動画サイトで「マインドフルネス瞑想」と検索していただくと、具体的な瞑想の手順がわかりますので、実践してみてください。


ご不明点は住職にお尋ねください。


 


令和6年が、平穏な年でありますように。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


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