皆様ご健勝の中で年の瀬をお迎えのことと存じます。喪中の方を除く檀信徒の皆様にはすでにご連絡をしておりますが、来年は３年ぶりに新年の祈祷会・懇親会を開催いたします。日時は往復はがきをご参照ください。今回はゲストの方はお呼びしておりませんが、以前のように豪華賞品が当たるビンゴゲームをご用意しております。ご家族お誘いあわせの上ご参加ください。

振り返ると、本年は疫病は収束に向かい、市民生活には以前の落ち着きと賑わいを取り戻したものの、世界では戦火が絶えることはなく、メディアでは連日痛ましい報道がなされています。遠い国の話、自分にはどうすることもできない、と考えることを止めずに、今自分たちにできることは何か、を、真剣に考え続けていきたいと思います。

天台宗の開祖、最澄さんのお言葉です。「一隅を照らす、これ則ち国宝なり」。社会の隅を照らすような仕事をしている人こそ、国宝と呼ぶべき存在である、という意味です。
我々ひとりひとりに求められていること、それは、必ずしも大きな舞台で活躍することではありません。人それぞれ、身を置いた場所で全力を尽くし、社会に貢献する。それが、誰かの安全や、安心や、豊かな暮らしや、おいしい食事や、楽しい生活の役に立っていることにつながります。

皆様ひとりひとりが、近くに入る人、困っている人に、手を差し伸べる。その繰り返しが、世界の安寧をもたらす。そう考えて、今日できることを、していきましょう。

皆様よいお年を。