今月の法話

清風匝地/お施餓鬼のご案内


清風匝地(せいふうそうち) 何の極まりか有らん


碧巌録という、中国の仏教書に書かれている禅語です。この世界には人間が抱える苦しみや悲しみを一掃するような、清々しい風が吹き続けている。清々しい風とは、ここでは「ものごとの道理、真理」といったことです。それは植物の成長であったり、人知れず町会の活動に取り組んでいる人であったり、地域のために店を開け続けている小規模店舗だったりします。


私たちは、身の回りにある事象をついつい見失っています。情報が氾濫する現代においては特に、メディアの報道やネットニュース、SNSで目にする「うわさ話」の類まで、必要以上に意識し、生活に取り入れてしまいがちです。


もちろん、それらもある程度大事なことです。しかしながら、一歩外に出てみると、家の近くにも「真理」ともいうべきさまざまな生物や人々が居ることに気づかれると思います。そして、花であれば水をあげる。人であればお手伝いをしてみる。いまだ穏やかならざる世相ではありますが、そういったところから、住みやすい、暮らしやすい地域、ひいては国というものが作られていくのではないでしょうか。


さて、檀信徒の皆様には郵便でお知らせしましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点より、昨年同様、本年も8月のお施餓鬼は規模を縮小して実施することといたしました。今年は8月22日(日)に行いますが、他寺のご住職の出仕を仰がず、当山住職のみで読経いたします。本堂には世話人さんのみにお入りいただきますので、一般の檀信徒さまにおかれましては当日15時過ぎ(もしくは翌日以降)、本堂の外で御待機をお願いいたします。法要が終わり次第世話人さんにお塔婆を出していただきますので、お受け取り下さい。詳細はお送りしました郵便をご確認ください。ご不便をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。




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