今月の法話

東日本大震災13回忌/春彼岸


 


今年は東日本大震災から12年、仏事でいえば13回忌の年にあたります。震災当日の3月11日には近隣の寺院で13回忌法要が行われ、当山住職も出仕してご供養をさせていただきました。


いまだに行方の分からない方が2500人を超えているとお聞きすると、改めてあの震災の大きさ、天災の怖さを実感し、言葉を失います。当山住職も震災の数か月後から何度も福島、気仙沼、南三陸などの被災地に伺い、被災された方のお話を聞かせていただきました。


12年を経過しましたが、亡くなられた方、行方の分からない方のご家族の皆様の考え方も、様々であろうかと思います。震災のことを忘れたい方、忘れたくない方、忘れられない方。被災地、被災者と言った呼び方にも複雑な感情をお持ちの方もおられると聞きます。


我々宗教者としては、おひとりおひとりのお気持ちをしっかり聞かせていただき、そのうえでお話なりご供養なりをさせていただく。こちらから「被災者の方々」という括り方をしたり、「こうすべきです」などと言ったお話の仕方をしたりすることのなきよう、引き続き心掛けてまいりたいと存じます。


さて、ことしの春のお彼岸は3月18日(土)から24日(金)まで、お中日は21日(火)です。すでにら多くのお檀家さんがお墓参りに見え、墓所は色とりどりのお花がお供えされております。
お彼岸は、お日様が真東から昇って真西に沈む季節であり、西方浄土におられるご先祖様に供養の気持ちをささげ、お声がけをする時期となっています。
多くのお檀家さんのお越しをお待ちしております。お墓参りを終えられましたら本堂に上がっていただき、お茶を召し上がって一休みなさってからお帰りいただければと存じます。
なお、墓所に近い方の駐車場はお中日には大変混雑することが予想されますので、お足の悪い方以外はお手数ですが、正門左の青い看板の駐車場をご利用いただきますよう、お願い申し上げます。


 


 


 


 


 


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