今月の法話

本山団体参拝のご報告


 


さる11月の13日14日で、檀信徒の皆様と本宗の総本山である智積院、その他真言宗の名刹を参拝してまいりました。
総勢11名様、天候にも恵まれ、懸念された道路渋滞にも巻き込まれることなく、ゆったりしたスケジュールで楽しむことができました。
今回の団参の主目的である智積院の早朝法要は14日朝6時からでした。13日夜はリニューアルオープンされたばかりの智積院会館に泊まり、シティホテルのような素晴らしいホテルステイを楽しんだ翌朝。肌を刺すような寒さを感じながら金堂に入り、張り詰めた空気の中で御法要を体験し、参加された皆様のご先祖様を供養していただきました。法要後は管長猊下からありがたいお言葉を賜り、住職個人としても一生の思い出となりました。職員の皆様の対応も本当に完ぺきで、参加者の皆様も一様に「素晴らしい体験だった」とお話しされていました。
その後は大師堂で、本来秘仏ながら「御生誕1250年」の本年に限って公開されている宗祖の御尊像を拝ませていただき、庭園も見学しました。そして収蔵庫に入り等伯、久蔵の筆による国宝の襖絵も見せていただき、本山の重みと歴史を感じました。


その他の名刹は東寺、仁和寺、大覚寺を巡りました。東寺は五重塔、本尊薬師如来、立体曼荼羅。仁和寺は本尊阿弥陀如来とその裏側にある五大明王の壁画。大覚寺は嵯峨天皇ゆかりの品々や大沢池の美観。いずれも平安時代の創建で、焼失などのアクシデントを経験しながらも1000年を超えて存続してきた「強さ」と「品格」が伝わってきました。その後に訪れた渡月橋は観光名所だけあって外国人の方を含む大勢の方で大賑わいでしたが、前述の名刹に関しては賑わいをほぼ感じず、落ち着いた空気でそこにある空間と時間をゆったりを味わいました。


我々は東養寺という寺院で檀信徒さんとともに日常を送っておりますが、それを支えていただいているのはまぎれもなく本山の智積院さんです。何かあったときには同じ智山派の近隣の寺院が手を差し伸べてくださいます。およそ3000の寺院を抱えると言われる智山派を束ねておられる本山のありがたさを感じました。智積院の皆様、そして今回参加いただいた檀信徒の皆様に、改めて御礼申し上げます。


 


 


 


 


 


 


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