今月の法話

秋彼岸・墓地の継承に関するご相談

今年の秋彼岸は基本的に暑いくらいの天候でした。大勢の檀徒さんがお見えになり、それぞれのお墓にお花やお線香をお供えになり、丁寧にご参りをしていかれました。時代が変遷する中で墓参・ご先祖様供養という慣習も徐々に変容しつつありますが、せめてお盆・お彼岸の時期におけるお墓参りというならわしは五十年先、百年先も続いていてほしい、と思わずにはいられません。

今回のお彼岸で、複数のお檀家さんから、「墓石に刻んである姓と異なる姓の者が墓地を継承してもいいですか」というご相談をいただきました。
家族構成やライフスタイルはご家庭・個々人によってそれぞれであり、墓地の継承も基本的に柔軟に対応させていただいております。

例えば、「○○家之墓」という墓石が立っている墓所について、○○家から□□家に嫁がれた娘さんが継承する。このようなことは昨今珍しくはなく、その旨きちんと寺にご報告いただけましたら、まったく問題はありません。墓所を継承されますと、その方に新年会・お施餓鬼等の行事の案内をはがきでご連絡さしあげることになります。同時に、年間の墓地管理料(一律5000円、永代供養墓は無料)をお納めいただく義務も発生いたします。

どうしても継承される方がおられない、という場合は、墓石を撤去してご遺骨を取り出し、永代供養墓に改葬、つまりご納骨をし直す、という方式をお勧めしております。いわゆる「墓じまい」にあたり、海洋散骨等も含め他の霊園等の永代供養墓に移られる、という選択肢もありますが、当山とご縁のあった方に関しては、私どもとしても引き続きご供養させていただきたく思っております。いずれにせよ、墓所についてお悩みやお考えになっていることがありましたら、お早めにご相談をいただければと存じます。

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