意馬心猿
いばしんえん。あまりなじみのない四字熟語ですね。「心が煩悩や欲情などに乱されて落ち着かないこと。また、そういう心を抑制できないこと」を指します。私なども仏教者でありながら、なすべきことが3つ4つと押し寄せてくると、脳内での優先順位付けに手間取り、心の中が猿や馬のように落ち着かない状況になってしまうことが、頻繁にあります。
皆様の中にも、お仕事のこと、ご家庭のこと、社会のこと、心配事やもめごとが重なってくると、「心が乱れてる!」とお気づきになる、そんな方もおられるのではないでしょうか。
そのような時は、「瞑想」をお勧めします。理想の姿勢は椅子に腰かけるか床に座るかなのですが、慣れてくると電車の中でも寝床でも実践することができます。
こちらのサイトが参考になると思います。呼吸瞑想といって、息を吸う鼻、息を吐く鼻に神経を集中して、呼吸を行っていただくやり方です。行っているうちに必ず「今日のご飯は何にしようか」とか「昨日は言い過ぎちゃったなあ」などの邪念、雑念が頭に浮かんできますが、それが普通ですので、心配せずに、その邪念・雑念をそばに置いて、また呼吸に集中してください。
時間は3分でも5分でも結構です。これを毎日繰り返していくと、気持ちを穏やかに保つことができるようになってきます。
動画に関しては、こちらに多くの動画が上がっておりますので、ご参考になさってください。檀信徒様におかれましては当山にお越しいただけましたら直接ご指導もいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
まだまだ心穏やかならざる世相が続きますが、日常にささやかな喜びを見出しつつ、ご一緒にしっかり歩いていきましょう。