今月の法話

平穏への祈り


おだやかならぬ世相の中、今年のお盆も終わりました。例年同様、多くの檀信徒様にご来山、ご墓参をいただきました。ご厚志の数々もたまわり、重ねて御礼申し上げます。





また、例年であればご墓参の後本堂に上がっていただき、一服していただいていたのですが、今年は感染の状況を考慮し、満足なおもてなしができませんでしたこと、申し訳なく思っております。改めましてお詫び申し上げます。





23日にはお施餓鬼法要もございますが、先月も申し上げました通り、本年は簡素化して行うこととし、一般の檀信徒さんには上堂をご遠慮いただくことになっております。心苦しい限りですが、ご事情ご理解のほどお願いいたします。









さて、法要といえば合掌。合掌は両手を合わせて祈ることです。では、何を祈るのか。おそらく、
「自分が健康でありますように」
「子供が受験に合格しますように」
「家族の病気が治りますように」
こういった、自分や自分に近い人の幸運を祈っている方が多いのではないでしょうか。
そのこと自体、悪いことではまったくありません。しかしながら、昨今の世情を眺めていると、
「自分や身内だけが幸せになっても、世の中が今のままでは、手放しで喜べない」
そんな気持ちになるのではないでしょうか。





これらの思いを踏まえて、当山が所属している真言宗智山派では「平穏への祈り」を推奨しております。

「亡くなられた有縁・無縁の方々のご冥福を祈るとともに、疫病が退散して平穏な日常が戻ってくることを願う」

そんな気持ちで、毎朝、お仏壇のご本尊に向かい合って、お手合わせいただけましたら幸甚です。





そして、さらに丁寧な祈りの形としては、「写経」があります。

般若心経は約280文字の短いお経です。

この写経をするだけでも心を落ち着け、おだやかな気持ちになれます。

ボールペンで書かれても、筆ペンで書かれても結構です。ご自宅で書かれても結構です。

急がず、丁寧に、心を込めて書いてみてください。

用紙は当山でご用意しております。

お書きいただいた用紙は本山に送ってお納めします。

ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。






















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