今月の法話

四の馬

 

謹んで新春のお慶びを申し上げます。本年も東養寺をよろしくお願いいたします。

さて、今年は午年。お釈迦様の馬にまつわるさまざまなお話しから、今回は「四の馬」を。

ある時、お釈迦さんが弟子達に、このような話をしました。

「今日は四種の馬についての話をします。

一頭目。この馬は鞭の影を見ると、すぐに察します。そして乗り手の動きを観察し、乗り手の意のままに動きます。

二頭目。この馬は鞭が毛に触れると、察します。そして乗り手の動きを観察し、乗り手の意のままに動きます。

三頭目。この馬は鞭が肉に触れると、察します。そして乗り手の動きを観察し、乗り手の意のままに動きます。

四頭目。この馬は鞭が骨にまで響いて、そうして初めて気がつきます。そして乗り手の動きを観察し、乗り手の意のままに動きます」

 そして、お釈迦さんの話は続きます。

「一頭目の馬は、別の村の人の病気や困苦、または死を聞いて、それが嫌だという気持ちが生じ、その恐怖からいち早く動き出します。そしてしっかりと観察し、どうやったらその苦しみを解決できるのかを考えます。

二頭目の馬は、同じ村の人の病気や困苦、または死を聞いて、その恐怖からその人は動き出し、どうやったらその苦しみを解決できるのかを考えます。

三頭目の馬は、自分と親しい人の病気や困苦、または死を見て、その恐怖から動き出し、どうやったらその苦しみを解決できるのかを考えます。

四頭目の馬は、自分の身に病気や困苦、または死の不安に接してはじめて、それが嫌だという気持ちが生じ、その恐怖から動き出します」

さて、このお話しから得られる教訓ですが、「絶えず周囲に気を配り、いち早く行動することが大事」ということでは、ないのです。

もちろん、学校やお仕事の場においてはそういった動きが求められ、それができる人が評価される、それは真理です。しかしながら、仏教は「周囲から評価されること」を目指す宗教ではありません。いかなるタイミングであっても、気づくこと、そして動くことが大事であり、上述の四頭に優劣は存在しないのです。周囲を見渡しても、ご主人、奥様、お子さんやお孫さん、みなそれぞれ「何かをやるべきことに気づくタイミング」は異なると思います。それに一喜一憂したりカリカリすることなく、それぞれのありようを受け入れる。またご自身のふるまいを省みる際にも「気付きや行動が早かった」「遅かった」と喜んだり悲しんだりすることなく、行いの結果を静かにふりかえればよい。そんなことを、このお話しは説いているのだと思います。

さて、檀信徒の皆様、永代供養墓や樹木葬の区画使用者の皆様におかれましては、新年会のご出欠をご返信いただきありがとうございます。〆切は1月8日となっておりますが、お電話いただけましたら12日まではご対応できますので、奮ってご参加ください。住職の法話、落語家さんのお話、全員の方に賞品が当たるビンゴゲーム大会など盛りだくさんな内容となっております。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

 

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