今月の法話

ところ変われば


先月の秋のお彼岸には、大勢の檀信徒さんにご来山いただきました。改めまして平素からのご厚情に感謝申し上げます。



さて、私たち、埼玉県に住んでいる者はある意味、当たり前のように、「春と秋のお彼岸にはお墓参りをして、ご先祖様のご供養をするものだ」と考え、多くの檀信徒様がそれを実践されています。しかしながら、東北や北海道のお寺の事情はまったく異なる、ということを先日知りました。そちらの地域の僧侶の方と話していたときに、「春のお彼岸はまだ雪が溶けておらず、お墓参りはまったくできません」という言葉を聞いたのです。今まで思ってもいなかったお話で、筆者(住職)は衝撃を受けました。お墓参りのありよう、ご供養のかたちは地域によって異なるものだと、今更ながら痛感いたしました。



仕事柄、さまざまな場所でお話をさせていただくことも多いのですが、「自分の寺をとりまく状況が、この国のすべての寺院にあてはまるわけではない」ということを心に留めながら、僧侶として言動に気を付け、日常を送っていきたいという思いを新たにしました。



ところで、我々の宗派の総本山である京都の智積院の名宝がこの冬、東京・六本木のサントリー美術館にやってきます。https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/future.html
長谷川等伯らの手による国宝の障壁画が東京で見られる、きわめて貴重な機会です。期間は11月30日から来年の1月22日までです。わずかな枚数ではありますが、割引券がありますので、ご希望の方はご来寺の際に住職までお声がけください(当山の檀信徒様に限定させていただきます)。


天候不順の折、皆様におかれましては充分ご自愛ください。





 


 


 


 


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