今月の法話

ご遺骨の一時お預かり

今年の秋彼岸は不安定な天候に見舞われましたが、雨の合間を縫って、例年同様大勢の檀信徒様がお寺にきてくださいました。墓所は色とりどりの供花で埋め尽くされ、お檀家様それぞれのご先祖様のおだやかな微笑みが目に浮かぶようでした。

さて、一般のお墓と永代供養墓のほかに、拙寺の本堂には「納骨堂」というスペースがあります。納骨堂とは、お墓がまだ決まっていない方のご遺骨を一時的に受け入れる場所で、現在10体ほどのご遺骨をお預かりしております。

一般的にご遺骨は故人様の四十九日法要のタイミングで行うことが多いのですが、必ずしもそこに間に合わせなくてはならない、というものではありません。とりわけ、墓所をまだ購入されていない方は、お悲しみの癒えぬ中のお墓探しとなり、精神的にも大変な負担になるかと思います。

拙寺の納骨堂は、特にお預かりする期限を設けておりません。また墓所と異なり、宗教・宗派に関係なくお預かりをいたします。お墓は基本的に、一生どころかお子さんお孫さん、曾孫さんの代以降も延々とお付き合いの続く場所。寺院のほかに公営墓地、民営墓地など選択肢も多様。日程に追われることなく、じっくりとお墓を選ぶことが重要です。お墓を決められるまでの間、百か日忌、一周忌等、年会法要のご要望がありましたらお受けいたします。なおその際は拙寺本堂にて真言宗の流儀にて執り行わせていただきます。

ライフスタイルの変遷に伴い、生まれた土地を動かずに生涯を終えることがまれな時代になりました。お墓の選択も終活の大きなテーマの一つになっています。性急に結論を出すのが難しい方は、納骨堂のご利用をご検討ください。

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