今月の法話

もう一度、能登のこと。


秋のお彼岸には多くの檀信徒様にご来寺をいただき、ありがとうございました。例年のように墓所は多くの供花で満たされ、色鮮やかな世界を表出しておりました。
さて、9月の21日、22日に能登半島に線状降水帯が発生し、被害が発生しました。24時間雨量は輪島市で400mmを、珠洲市で250mmを超え、観測史上1位となりました。珠洲市の1時間当たりの最大豪雨は121mmという観測史上最大の降雨量を記録し、住宅の倒壊や河川の氾濫による浸水被害が各地で確認されました。能登半島は山が低く、すぐ海が迫っているため、小さな川が多く存在します。記録的な雨が降ると、これらの小さな川の上流部が土砂で埋まってしまい、行き場を失った大量の水が平野部へと流れ込んだとのことです。 20を超える河川が氾濫し、仮設住宅の浸水も発生。 さらに各地で土砂崩れが起き、孤立した集落は、一時、100か所以上にのぼり、命と暮らしが再び脅かされる事態になりました。(参考サイト:RebootSUZU他)
我々が8月下旬に訪問した珠洲市の北端、翠雲寺の御住職や檀信徒さんのご無事は確認されましたが、水位はお住まいになっている仮設住宅の床上浸水ギリギリまで達し、危機を感じたそうです。さらに他の地区では「仮設住宅に居られなくなり体育館などの避難所生活に戻ることを余儀なくされた」というお話もあり、報道の通り輪島市の女子中学生が福井県沖でご遺体で発見されるなど、言葉では言いようのない深い悲しみに襲われます。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたしますとともに、被害に遭われた方にお見舞いを申し上げます。埼玉の地から、能登の皆様に心の安寧が訪れますことをただただ願います。そして、経済的な支援についても、寺としても住職個人としても積極的に考えていきます。檀信徒さまにおきましても、ふるさと納税等の制度を通しての被災地支援などご検討ください。また当山にご持参いただきました支援金は責任を持って現地にお送りしますので、ぜひご相談ください。
日本の、そして世界のすべての人々が安心して暮らせる日々が来ますように、皆様とともに祈り続けたいと思います。


 


 


 


 


 


 


 





 


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