今月の法話

被災地訪問

7月5日、福岡県朝倉市の仮設住宅に伺い、九州北部豪雨から丸2年の慰霊祭に参加してきました。継続的に支援活動をされている九州臨床宗教師会の皆様にご挨拶し、2年前に被災され、現在仮設にお住いになっている方たちのお話を聞くことができました。2年経過ということで仮設住宅は近々壊され、住民の皆さんは公営住宅に移るか自力で部屋を探すか、の選択を迫られています。住居は一応用意されてはいるものの道路は完全復旧には遠く、護岸工事も中途半端な状態で皆さんの心はまだまだ休まりません。仮設住宅で機能していたコミュニティが解体され、住まいが四散していくことによる不安感も住民の皆様の中に拡がっています。撤去時期の後倒しも行政に要望されているのですが、見通しは芳しくありません。

私は九州北部豪雨の直後、仮設住宅ができる前、皆様が避難所にいらした時期に一度訪問させていただきました。それから2年。こちら関東では朝倉市の状況が報道されることはほぼなく、「復興は着々と進んでいるのだろうな」程度の認識でいたのですが、実際にはなかなか明るい兆しは見えておりません。私も微力ではありますが支援のお手伝いを続け、宗教者・僧侶としてお役に立てることをするとともに、状況を逐一お伝えしていきたいと思います。

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