今月の法話

改元

 新しい元号が発表されましたね。「令和」。
 梅を愛でる会の様子とそこで詠まれた和歌を記した万葉集五巻 

初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす

時あたかも新春の好き月、空気は美しく風はやわらかに、梅は美女の鏡の前に装う白粉のごとく白く咲き、蘭は身を飾った香の如きかおりをただよわせている。<現代語訳(中西進著『万葉集』から)>

という冒頭文が典拠となっているようです。

 歩いたり、食事したり、話したり、眠ったり、すべての行動がスマホやAIに管理され、制御されつつある、我々はそんな時代に生きています。そんな時代だからこそ、電子機器を手放して、花鳥風月の美しさを純粋に自分の五感で味わってみようよ。新しい元号は我々にそんなことを説いてくれているのでは、と思います。

>> タップで電話をかける <<

Copyright (C) 真言宗智山派 護國山東養寺 - 埼玉県川口市. All Right Reserved.