今月の法話

年末年始のご来寺につきまして


新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかかっておりません。檀信徒の皆様には書面でお知らせしましたが、このような状況で大勢の檀信徒様に集まっていただくことは感染拡大を招来する可能性がありますので、毎年1月に実施しております当山の新年祈祷会は、今回は中止とさせていただきます。





なお、年末年始のご墓参につきましては、周囲の方との距離や会話にご留意いただけましたら、通常通りいらしていただいて結構です。





今年は、一言で言うなら「我慢の年」であったかと思います。今まで当然のごとく行っていた場所の移動や娯楽への参加を思いとどまり、「家にいること」を強く要請された日々でした。阿閦(あしゅく)如来という仏様がおられます。この如来は、悟りを得るための発心が極めて強く、何時も心が乱れ揺れることが無く、「動じない」という修行を続けて悟りを開いた、と言われております。





さまざまな娯楽が提供される、自由に動ける、どこへでも行ける時代において、「動かない」という日々を続けることは実にしんどいことだと思います。ストレスをためておられる方もいらっしゃるでしょう。ですが、そこから見えてくるものも、必ずあるはずです。それはご家族の大切さやありがたみであったり、道端の花の美しさであったり、効率的な仕事や生活のやり方であったり、人それぞれだと思います。いつか、以前の日常が戻ってきたときにも、その気づきを忘れずに、「小さな幸せを感じられる、おだやかで平穏な暮らし」を楽しんでいただけることを、切に念じます。





皆様、よいお年を。


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