今月の法話

即身成仏

私どもの寺は真言宗の智山派という宗派に属しています。
ご存知の通り、真言宗は弘法大師空海が開いた宗派で、そのもっとも重要な教義が「即身成仏(そくしんじょうぶつ)」です。
我々は本来、誰でも仏となりうる可能性を持っており、現世において修行を重ねることにより、来世を待たずして仏様になれる、という教えです。日本とチベットでは密教が現存し、即身成仏するための修行の方法が伝承されています。
私(住職)が先月、京都の本山で行ってきた修行もその一つです。

それでは、僧侶ではない皆様は、いかにして仏様に近づけばよいのでしょうか。

密教のみならず、大乗仏教全般の求道者が実践すべき行いを六波羅蜜(ろくはらみつ)といいます。
布施(ふせ。他者に施しを与える)
持戒(じかい。戒律・きまりを守る)
忍辱(にんにく。耐え忍ぶ)
精進(しょうじん。努力をする)
禅定(ぜんじょう。精神を統一する)
智慧(ちえ。ものごとの筋道や道理を理解する)

皆様も、これらのことを日々実践することにより、仏様に近づいていくことが可能です。まずはルールやモラルを守り、人に親切にする。穏やかに接する。そういったところから始めてみたらいかがでしょうか。

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